値動き 2009 10 31

 最近の市場は、値動きが荒くなっています。
急騰もあれば、急落もあり、実に荒っぽい動きです。
このように書くと株式市場のことかと思うでしょうが、
実は、外国為替市場も、荒っぽい動きです。
 こうした動きになってしまうのは、
強弱が対立する経済指標によって市場が翻弄されていると言えるでしょう。
 もうひとつ感じていることがあります。
それは、市場参加者が少なくなっていることです。
 これに対して、たとえば、株式市場の出来高は、それなりにあるので、
市場参加者は、減少していないと思われるでしょうが、
やはり、変わってしまったと言わざるを得ないでしょう。
 現在の市場参加者は、短期売買の個人投資家、ヘッジファンド、
あるいは、株価指数先物の投資家ばかり目に付きます。
このような投資家ばかりでは、値動きが荒くなるのは当然です。
 金融資本主義によって、金融危機が起きて、
一般投資家は市場から消え、
結局、残ったのは、値動きに投資する投資家ばかりかもしれません。
 一般投資家が市場から消えたという点で、
かえって金融資本主義が強化されてしまったように思えます。
金融危機は、金融資本主義を強化してしまったのか。

日経平均株価という銘柄 2006 6 22
 最近の日経平均株価は、実に値動きが軽い。
まるで、新興市場の小型株のように軽く動く。
 これは、日経平均株価の性格が変わりつつあるかもしれません。
昔は、日経平均株価が平均点としての性格が強かったのですが、
今は、日経平均株価が個別銘柄としての性格が強くなったと思います。
 なぜならば、日経平均株価そのものを売買できるからです。
正確に言えば、日経平均の先物を売買できるのです。
 そういうわけで、日経平均株価は、平均点というよりも、
個別銘柄として見ることができるでしょう。
 ただ、先物中心となると、相場が一方向に偏る傾向性があると思います。
また、個々の企業を研究するよりも、
「日経平均株価(先物)を売買していた方が楽だ」という風潮も出てくると思います。















































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